第17回情報デザインフォーラム at千葉工業大学
9月22日(火)に千葉工業大学で開催された第17回情報デザインフォーラムに参加しました。
Glyph代表の柳本浩市さんの「文脈を捉えることによって生まれる価値」のお話。
そしてキヅキとコミュニケーションデザイン・ワークショップを体験してきました。
今回パネル発表が出来なかったことが悔やまれますが、気づいたことをしっかり振り返っていきたいと思います。
1.「文脈を捉えることによって生まれる価値」と前半WS
2. 後半WS
3. 今後意識していくこと
1.「文脈を捉えることによって生まれる価値」と前半WS
■文脈をしっかり捉える。
柳本さんの話は、5歳に文脈に価値があると気づいたり、6歳で価値をとらえてビジネスを始めるとか、あらゆる話が目から鱗なことばかりでした。「どうしてこんな柳本さんはポンポンとすごいことに気づけるのだろう?」と考えを巡らしていました。きっと幼い頃からなんで?どうして?と素直に物事を追究する好奇心が強いところからなんでしょう。その洞察力によって成功のプロセスを自然と子供の頃から身につけていたんだなーとも感じます。見習わなければならないことが目白押しでした。
■100人いたら100通りのやり方。
柳本さんの話の中にユニバーサルデザインは誰でも使えるデザインであると同時に
誰かが我慢している世界だったとおっしゃっていました。
そういえば、ユニバーサルデザインで缶ビールに視覚聴覚障害者に向けて点字、文字でビールです、と書かれている物をどこかで見た事があります。指で文字が読める人にとっては非常に素敵なことなんだろうなと感じます。
でも指で文字が読めない人にとったらどうなんだろう。ユニバーサルデザインだからといってみんながみんな良いと思っているわけではない。どこかで我慢している人がいる。
100に対して1ではなくて、100人いたら100通り作ればいいんだという考えにはなるほど!と思いました。
■個人では違うと思ってもいざ組織に入ると自分の気持ちが変化してしまう。
柳本さんの話で個人の自分の気持ち、組織に入ったときの自分の気持ち、社会の一員として見た自分の気持ちに
一貫性がないとだめだというお話がありました。
WS前半、従来のデザイナー像と未来のデザイナー像をグラフィックファシリテーションを使って話し合うというWSをした時「あ。思いのほか組織に入ると流される」と感じました。
全員分みたわけではないので一概にそうだったとは言えませんが、未来のデザイナーは皆さん同じようなことを書かれていた印象です。
モノ→コトをみるとか、UX、HCDに関することが多く書かれたよう用に思います。
でもほどんどの人が未来のデザイナーに同じようなこと書いてたらこれってもう従来のデザイナーなんじゃないか?
きっと皆さんUX,HCDのことを学んでる人がほとんどだからこういう結果になったのかもしれませんが、、、、
こうも同じになるのっていいのか?って思いました。もっと別意見も見たいなと。
なんでこうなったかという原因を成安の情デ研メンバーで考えてたんですけど
・「未来」という言葉に対し人間はいいイメージを持ってしまうのではないか?
なので必然と自分たちが良いと思っている現在のデザイナー像をあげてしまった。
・未来=希望、未来の反対は過去=悪いみたいな心理的イメージに流されてしまった。
という意見が出ました。
べつに過去だからといって良い事を挙げるなとは一言も言われてないんですよね…。
同時に未来に悪いことをあげるなとも言われていない。なのに従来のデザイナーのことはあまり良いように話す人は少なく、未来のデザイナーも悪く話す人はそんなにいなかった。いろんなことにとらわれすぎていた気がする。
■一歩引いて考えてみる
このWS途中で他の班と用紙交換をして説明を聞くということがあったのでそこで、同じ物を書いている時点で未来のデザイナーが従来のデザイナーになってるんじゃない?と一歩引いて考える。そうやって気づけばこうも同じ答えにはならなかったのかも…とふと感じました。
UX SHIGAでも人は型にはまりやすいので一度型から出て物をみる、リフレーミングすることが大切だという話を先日聞きました。一歩引くと同じ事だろうなと思います。
同じ答えを見てモヤモヤを感じるのは、知識を羅列しただけで人の意見が見えないからかもしれません。
この件についてはいろんな意見があってそれらを比較してみて初めて価値観に気づくことができると思いますし、
常にいろんな意見を出してなんでなんでと考え続けキズクことが大事なのかなと感じています。
これも一つの未来のデザイナー像を語るヒントになるかもしれないですね。
2. 後半WS
WSではモデレータ(司会者)を担当したのですが、付箋にインタビューを書くので精一杯で
ファシリテータにかなり助けられた形になっていました。仕切ってメモってっていうのがこうも難しいとは。
UX SHIGAで体験したオブザベーションと通ずるところがあって細かければ細かく問題を書き留めること、
そして素直になんでどうして?と問いかけることが大切になってくると感じました。
美容室・床屋での良い体験を悪い体験を聞き出す時に「良い体験はあるが悪い体験はない」と対象者に言われたの
ですがすぐに納得せずに自分の悪い体験や場面について誘導したりすることで悪い体験をゆっくりじわじわ引き出すことが出来ました。人の言う事は必ずしも絶対じゃなくて、聞き出し方によっては予想だにしなかった答えが帰ってくる。問い方って大事だ。
歯医者での体験と美容院・床屋の体験という次元の違う体験から意外な結びつきを考えるとき、
意外な結びつきとは何かということでチームで困惑し、時間配分が上手く行かなかった気がしますが、
結果として
・個人に合わせて話題を合わせる
・思わぬサービスを提供してもらうと嬉しい
・終了時間が気になって不安
という結びつきに気づいた。見回りにきた先生?にはなかなか良いところを見てると言っていただけて嬉しかったです。
ですが、私のプレゼン下手でここに行き着いたプロセスを発表時に簡単にまとめられなかったのが悔やまれます。
緊張しすぎて喋ろうとしたことが一瞬で真っ白になってしまった…。非常にくやしい。
即興プレゼンに苦手意識を持ちすぎたのが駄目だったんだなと思います。失敗してもいいやってくらいで話した方がしゃべらないよりかは何倍もいいです。同じチームの人たち、ごめんなさい。
プレゼンに自信が持てるよう今後取り組んでいきたいと思います。
3. 今後意識していくこと
UX SHIGAの反省点を意識してから周りの方には「しっかりしたね」とか「よくしゃべるようになってきた」とか
言われるようになってきて、UX、HCDを学ぶと人間力が上がってくんだなと驚くことがありました。
嬉しいことも感じつつも、やはり反省し改善しなければならないこともあります。
■組織に流されない
■一歩引いてみる(リフレーミング)
■問いの質を高める
■プレゼン下手を直す
情報デザインフォーラムを経てこれらの能力が欠如してると感じたので
次回からこれらを意識して再び頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。