UX SHIGA 01
8月29日(土)に成安造形大学で行われたUX SHIGAに情報デザイン研究会として参加してきました。
講義と部活動の振り返りをさせていただきます。
UXD/HCD概論
~隠れたニーズからモノではないコトをデザインする~
今まで、UX、HCDという単語をよく耳にする事はあったのですが、これらがなんで必要とされるのか
を何となくでしか今まで理解できていなかったように思います。
UX :ユーザーが製品やサービスの購入、利用、所有などの一連の体験を通じて感じる事の出来る
「気持ちよく使えた」、「嬉しかった」、「面白かった」といった、ユーザビリティ(使いやすさ)
よりもさらに大きな概念。ユーザの体験。
HCD(人間中心設計):モノ→コト、使う人間を中心に考えて人の要求に合わせたモノ作りをするための
プロセスを体系化したもの。良いUXを生み出すにはHCDがベースにある。
台湾の新幹線の話
開発者は券売機などのインターフェースをより良くすること(モノ)を考えがちだが、
ユーザはA地点からB地点への移動を早く行いたいという(コト)を重要としている。
ユーザは早く移動するサービスを提供してほしいと考えている。
このお話はとても分かりやすくUXが重要とされる理由がすんなり入ってきました。
どこで聞いたか忘れましたが、最近の老人ホームのあり方が変わってきているという話を思い出しました。
高齢者を介護する施設→高齢者を楽しませる施設に変化してきているそうです。
楽しむための施設として老人ホームが学校だったりカジノになっていたりと結構面白い試みがなされてるんですよ。
これもUXがど真ん中にある気がします。ユーザーがなにを持って幸せと感じるのか考えた結果にこういうサービスが生まれたんじゃないかなと。
「本当に学ぶということはどういうことか」を知った
私たち情報デザイン研究会は浅野先生の講義を「グラフィックレコーディング(会議での議論やカンファレンスの流れを視覚化し、
参加者へ共有する手法」を用いて記録するという試みを実践で初めて行っておりました。
やっては見たものの失敗に終わる。
なぜ失敗したのだろう?
知識がないのにグラレコしてしまったことも大きな原因ですが、
まず1番の理由に浅野先生がおっしゃられた学びの態度が希薄だったからだと思います。
態度は多様な学びと失敗の繰り返し。
練習はしたもののそのアウトプットを浅野先生や大草先生に見せてアドバイスを
貰おうとしていなくて、自分たちでやり方模索している状態でした。
実際にグラレコ、RTDを行ってみて自分たちが想像しているよりも何のためにそれを行うのか
目的設定がなされていないことに他者からアドバイスを貰って初めて気づきました。
先生達にこういう方向性で練習してるんですがどうですか?と事前に聞いていたらもっと良いアクションが行えたかもしれない。
またこれは私個人の話なのですが、
今まで、知識、技術を講義で1回聞いただけで学んだつもりになっていました。
情デ研の反省もふまえて、UX概論の講義を部員で振り返ろうということになったとき
改めてUXやHCDが何かを言葉で伝えようとしたら上手く説明できなかったり、
「体験と経験の違いって??」という話が部員の間で交わされたのですが理解していたと思っていたが案外理解できていなかったり…
これは部員が体験と経験の違いを話しているときに説明していたことを
聞いて後で可視化してみたものです。先生が話していた事はこういうことだったんじゃないか?
という話し合いを経て、あ!!こういうことだったのかと理解する事が出来ました。
アウトプットをしてみて初めて自分が理解出来ている場所、出来てない場所が明確になった。
理解できなかったところを改めて部員に質問することでお互いの知識が初めて外に出されたり
入ってくることによって理解を深め合えた。それと同時に自己完結は本当に駄目だなと反省しました。
次回からはこういう点をふまえ何を目的としてグラレコ、RTDを行うのかを明確にし、
時にアドバイスをもらいつつ活動していきたいと思います。
また、講義も繰り返し繰り返し学んで理解を深められるよう色々調べてアウトプットしていけたらと
思っています。
皆様次回もよろしくお願い致します。